カルロスさん VS dolceさんの応酬を教材化する
悪口を言った言わないでもめる女子中学生の指導をしていると,
毎年,dolceさんタイプの「戦い方」をする子どもに必ず出会います。
「私は,そんなこと言っていない。あっちが,勝手にでっちあげたことです」
「いつ私がそんなことを言った? 何月何日の何時何分に?」
これは相手をやりこめようとする(口を封じようとする)方法の一つで,
小学生でも使うことがある「戦法」です。
自分も相手と同じようなことをしているのがわかっているために,少しでも自分が優位に立とうとしてとろうとする「知性的でない」「低レベル」な「戦法」です。
dolceさんのような大人の場合は,相手に
「知能に課題がある」「頭がおかしい」と言ってしまうのですが,
そこまでいったら,もうアウトです。
「頭がおかしい」人が「頭がおかしい」なんていうことを言う
なんて始まるのが小学生や中学生のレベルですからね。
dolceさんの場合は,
>私のプログ記事を読んで、批判することは大いに結構だ。
>しかし「どこに、そんなことが書いてありますか?」と問い返さなければならない、批判とは言えない批判が多いのにも閉口する。
と書いている自分自身が,まさにそのことをしている。
私のブログに書いてあることを,dolceさんが曲解して批判を始めたことは,すでに述べました。
こういう人と「争う」には,
「同じレベル」になってはいけないのです。
では,カルロスさんはどのように「反撃」すべきか。
「第三者」は,どうすべきか。
学級での自治会の話し合いで,総攻撃を受けることになる人はだれかはわかっていますが。
「切磋琢磨」を人が避けてしまうような人間にだけはなるな,というのがこの教材のオチです。
***
なお,「切磋琢磨」の原点,英訳に関しては,コメントで匿名さんが明快な解説があるサイトをご紹介くださいました。ありがとうございます。
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