指導力不足教員のしぶとさ
子どもにそこまでの能力を求める教師は少ないでしょうが,
自分の欠点から目をそらせようと努力することにかけては右に出る者がいない,という人がいます。
そういう子どもにときどき出会いますね。
こういう能力は,どこで培われてきたのでしょうか。
やはり,「ピンチ」を何度か経験してきたのでしょう。
「最大のピンチ」で負けて現場を去ってしまったのが「あの方」ですが,
「どうしても辞めてくれない」と研修担当が嘆く指導力不足教員の「しぶとさ」が,これだ,という記事が最新のものです。
「切磋琢磨」は,「友人関係のような,いい人間関係でなければ成立しない」というのは,
再度引用している説明からも,
ただの自分の「考え」であることがばれてしまっているのに,
それも忘れ,相手の批判に終始する。
教師が学校内にしろ,学校外にしろ,トラブルを起こした場合,
その原因や責任は教師の側には100%ない,ということはまず考えにくい。
外部から見れば,あるいは教室内の場合,子どもや教師から見れば,
教師の方にほとんどの責任があることもあります。
でも,それを絶対に認めようとしない。
「ああ言えばこう言う」の永遠の繰り返し。
もうすでに「終わっている」のに,「反論できなくなった方が負けだ」と確信しているのか,
「言い訳」を繰り返していくのですが,
やればやるほど苦しくなっていく。
しかし,それで「みじめになっている」自分には「気づけない」。
その最大の原因が,相手側を「知能が足りない」と言って自分の考えを述べてしまっていることにある。
こういうタイプの指導力不足教員を辞めさせることの難しさを,
改めて実感させてくれる記事でしたね。
でも,もうずいぶん前から一般の方が「おかしい人ですね」ということに気づける状況に陥っているので,あとは少しでも思いやりのある人が,近くで何とかしてあげてほしいと思います。
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