O市O中の「いじめ」アンケートで生徒が書き残した「知的財産」
O市の痛ましい出来事については,教育委員会や学校の対応のまずさが重ねて報道されている状態が続いています。
マスコミは,大きなニュースがないせいもあるでしょうが,もうしばらくバッシングが続くことでしょう。
読売新聞が配信しているニュースに基づいて申し上げれば,
アンケートには教師を批判する内容が書かれていたとか。
せっかくの「知的財産」を,生かせなかった学校と教育委員会。
中学生によって示された「知的財産」とは,
●担任は,いじめている側の生徒らの前で,いじめられている生徒に『大丈夫か』と尋ねるべきではない。
という指導の絶対原則です。
自殺があったことよりも,
いじめがあったという事実が,残念だ,と書いてしまった学校・・・・・。
教員も校長もすぐに異動させることができてしまう公立学校の場合は,こういう「過ち」が繰り返される可能性もあります。
私が期待したいのは,校長や教員による「言い訳」ではなく,
「生徒会」による「宣言文」です。
これも,教員たちのコントロール下におかれてしまっているとしたら,意味がないのですが・・・・。
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