「~のよさ」は「~が子どもを成長させる力」のことですよ
教員採用試験をこれから受けようとされている方は,
「~のよさ」について,30秒前後で話せるようにしておいた方がよいでしょう。
小学校なら,「算数のよさ」「物語のよさ」「音読のよさ」「筆算のよさ」「跳び箱のよさ」「発表のよさ」「仲間のよさ」などです。
当然のことですが,それによって,子どもがどのような意味で成長できると考えているのかを確かめられる,そんな「問い」です。
言葉狩りを趣味にしている教育ブロガーがいますが,
こういう視野の狭い人間の授業はつまらなくて仕方がないでしょうね。
「正しさ」の追求は,「あいまいさ」「悪さ」の排除につながり,コミュニケーション能力の低下を招くおそれがあることを知っておきましょう。
「空気を読む」という,状況の中での「正しい反応」「正しい判断」で疲れ切っている子どもに,本当の「正しさ」だけを追求させるのは得策ではありません。もう何も語れなくなるでしょう。
ただ,これだけは言っておきましょう。
「~のよさ」と言って,「わかったつもりになっている人」は,教師になるべきではありません。
そのためにも,採用試験の面接では,
ぜひ「~のよさ」について語らせてもらいたいと思います。
ちょっといじわるなのは,「教育改革のよさ」ですかね。
空気を読まなければ,不採用まちがいなしです。
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