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「あなたは教員に向いていませんよ」

 教育実習で指導教官にこう言われて,

 自分自身でその理由を10個,答えられる人は,

 教師になった後,どうにか,続けられるかもしれません。

 そのまま思考停止してしまうような人は,本当に向いていないので,

 あきらめた方がいいです。

 でも,おそろしいことに,こういう言葉が本当に投げかけられるとは,想像の範囲外(実際に,面と向かってそのまま直言する指導教官はめったにいないでしょう・・・・いえ,いたらすみません)という人の場合は,

 おそらく,「そんなことはない」と自分に言い聞かせ,

 「そうかもしれない」などとは一切考えず,自分のやり方を曲げずにいくでしょう。

 なぜか,そういう人が,みんな採用試験に受かっていく。

 考えてみれば,当然かもしれません。

 採用試験の面接で,「私には無理かもしれない」なんて正直に言ったら,そんな人は採用したくなくなるでしょう。

 面接では,本当に「無神経な人」「鈍感な人」「自分のことが分かっていない人」が得をするようにできているわけです。

 教育現場に長くいると・・・・私の場合は,指導主事時代に初任者研修の担当をしていましたが,そういう立場にいると・・・・

 「どうしてこの人が採用試験にパスしたんだろう

 という人に出会います。

 その多くのタイプが,

 「人の話が聞けない人」です。

 当然,学級担任になったりすると,

 「子どもの話が聞けない」ので,学級が荒れ始めます。

 当然の結果です。

 でも,「人の話を聞こうね」などという「指導」では,絶対に「改善」できません。

 「人の話を聞かない」人の多くは,

 「自分の話も聞けない」のです。

 「自分の話」とは,たとえば,「自省の話」です。

 自分の声を聞けない人,自分の声がない人に,他人の声は聞こえないのです。

 指導の問題点を指摘すると,すぐに再反論してくる実習生がいました。

 まず,自分の課題をふり返ろう,という態度は全く示さない実習生でした。

 こういう人は,教員には向いていません。

 すぐに「はい」という実習生も問題ですが,すぐに「でも」という実習生も問題です。

 

 面接試験では,必ず,次の質問をしてみて下さい。

 そういう人間かどうか,すぐに分かります。

 「大学生活と,教育実習をふり返って下さい。今,あなたが後悔していることは何ですか

 
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宮城谷昌光の言葉

  • 雲のうえに頂をもつ高山を登ろうとするのに、その山相のすさまじさに圧倒され、おじけづいていては何もはじまらない。最初の一歩を踏み出さねば、山頂は近づいてこない。
    「楽毅」第四巻より
  • みごとなものだ。斂(おさ)めるところは斂め、棄てるところは棄てている。楽氏が棄てたところに、われわれの生きる道がある。
    「楽毅」第四巻より
  • 去ってゆく千里の馬を追っても、とても追いつかぬぞ。千里の馬の尾をつかむには、その脚が停まったときしかない
    「楽毅」第四巻より
  • ・・・つくづく人のふしぎさを感じた。道を歩く者は、足もとの石をたしかめようとしないということである。千里のかなたを照らす宝石がころがっていても、気がつかない。それほどの名宝は深山幽谷に踏みこまなければ得られないとおもいこんでいる。
    「楽毅」第三巻より
  • この城をもっとたやすく落とすべきであった。たやすく得たものは、たやすく手放せる。
    「楽毅」第二巻より
  • なにかを信じつづけることはむずかしい。それより、信じつづけたことをやめるほうが、さらにむずかしい。
    「楽毅」第二巻より
  • からだで、皮膚で、感じるところに自身をおくことをせず、頭で判断したことに自身を縛りつけておくのは、賢明ではなく、むしろ怠慢なのではないか
    「楽毅」第二巻より
  • こうする、ああする、といちいち目的と行動とを配下におしえつづけてゆけば、配下はただ命令を待つだけで、思考をしなくなる。この四人はいつなんどき多数の兵を指揮することになるかもしれず、そのときにそなえて自立した思考力をもつ必要がある。
    「楽毅」第二巻より
  • 人は自分の存在を最小にすることによって最大を得ることができる
    「楽毅」第三巻より
  • 勇と智とをあわせもっている者は、攻めるときよりも退くときに、なにかをなすときより、なにもなさないときに、その良質をあらわす
    「楽毅」第二巻より