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悩める中学生を動かせる教師とは?

 読まなくなった文庫本は,みんな教室に持って行って,置いておくか,子どもにあげてしまうのですが,家から運ぼうかどうしようか迷った一冊。

 『人生の達人・本田宗一郎』・・・・・坂崎善之著,講談社文庫。

 最初の一言が,

>人を動かすには,他人の気持ちになりうる人でなければならんね

 で,先ほどの記事を書きました。

 中学生と接していると,一人一人の「悩み」にぶつかることがあります。

 完全にバリアで外の世界を遮断している子どももいれば,

 表情だけで多くを語っている子どももいる。

 中には,小さな入口を広げて待っている子どももいます。

 声をかけるタイミングや場が,その子どもとつながれるかどうかのすべてなので,これは半分以上,その場の空気や「運」がすべて。

 中学生くらいの子どもは,心だけでなく,心や体を覆っている空気も繊細にしています。

 本田宗一郎は,前の言葉にこう加えています。

>その代わり,自分が悩むね。自分が悩まない人は人を動かせないと思うな。悩む経験を持っていないような者のために人は動くもんじゃない

 子どもは大人の背後にあるものも微妙に感じ取って,大人との距離をとっています。

 中学校から高校くらいになると,問題を抱えている教師の方が,子どもとの距離が近いのかもしれません。

 小学校は,全く逆だというのが,気の毒な子どもたちを見て知っている私の認識です。

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宮城谷昌光の言葉

  • 雲のうえに頂をもつ高山を登ろうとするのに、その山相のすさまじさに圧倒され、おじけづいていては何もはじまらない。最初の一歩を踏み出さねば、山頂は近づいてこない。
    「楽毅」第四巻より
  • みごとなものだ。斂(おさ)めるところは斂め、棄てるところは棄てている。楽氏が棄てたところに、われわれの生きる道がある。
    「楽毅」第四巻より
  • 去ってゆく千里の馬を追っても、とても追いつかぬぞ。千里の馬の尾をつかむには、その脚が停まったときしかない
    「楽毅」第四巻より
  • ・・・つくづく人のふしぎさを感じた。道を歩く者は、足もとの石をたしかめようとしないということである。千里のかなたを照らす宝石がころがっていても、気がつかない。それほどの名宝は深山幽谷に踏みこまなければ得られないとおもいこんでいる。
    「楽毅」第三巻より
  • この城をもっとたやすく落とすべきであった。たやすく得たものは、たやすく手放せる。
    「楽毅」第二巻より
  • なにかを信じつづけることはむずかしい。それより、信じつづけたことをやめるほうが、さらにむずかしい。
    「楽毅」第二巻より
  • からだで、皮膚で、感じるところに自身をおくことをせず、頭で判断したことに自身を縛りつけておくのは、賢明ではなく、むしろ怠慢なのではないか
    「楽毅」第二巻より
  • こうする、ああする、といちいち目的と行動とを配下におしえつづけてゆけば、配下はただ命令を待つだけで、思考をしなくなる。この四人はいつなんどき多数の兵を指揮することになるかもしれず、そのときにそなえて自立した思考力をもつ必要がある。
    「楽毅」第二巻より
  • 人は自分の存在を最小にすることによって最大を得ることができる
    「楽毅」第三巻より
  • 勇と智とをあわせもっている者は、攻めるときよりも退くときに、なにかをなすときより、なにもなさないときに、その良質をあらわす
    「楽毅」第二巻より