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教員は引率が大変

 パロディネタですみません。

 経験がある方,旅行業者の方は,よくお分かりだと思いますが・・・。

 20年くらい前に,私が初めて経験した「職員旅行」というものの第一印象は,

 「教員は人の言うことを聞かない」

 「自分勝手に好きなことをしたがる」

 というもので,幹事の先生たちは,日頃,苦労している生活指導の何十倍もの「苦労」を知るわけです。

 教員というのは「手に負えない客の代表格」というのが,「業者の常識」であることは後で知りました。

 次の学校では,「途中でいなくなってしまう」教員に出会いました。

 バスに乗り遅れているのにほかの教員やバスガイドさんが気づかない,というのも考えものでしたが。

 今,私がかかわっている研究会では,「現地調査」ということで動くのですが,それぞれの興味を抱く点が異なるため,集団で動きにくいという特徴があります。

 結果,時間が遅れがちになり,大事なところに着いたときには暗くなっていたりする。

 こういうのを「研究熱心さ」ということで割り切ってよいのか,「予定を守らないのはだめだ」と怒るべきか,圧倒的に前者の考え方の人が多いので,うまくいっているのでしょうが・・・。けっこう他の人には迷惑をかけているんですね。

 とにかく,教員は集団行動が苦手です。

 あんなに上手く生徒の集団行動を指導できる人たちが,自分たちだけになると,統制不可能な状況に陥る。

 学校は大変なところですね。

 私のように,授業をもつ人がいなくなるから,そんな出張依頼は断ってくれ!と校長に頼む教員もいれば,「はいはい」と従う教員もいる。

 校長の命令には従わなければならない,などと言っている人が,職務命令に背いてでも,国歌斉唱のときに起立しなかったりする。

 はたから見れば,教員は本当にコントロールが難しい人間の見本市のようなものです。

 だから,今の多くの管理職のように,そもそも統制しようとする気持ちをなくせば,悠々と校長室でお茶を飲んで過ごせるようになるんですね。

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  • 雲のうえに頂をもつ高山を登ろうとするのに、その山相のすさまじさに圧倒され、おじけづいていては何もはじまらない。最初の一歩を踏み出さねば、山頂は近づいてこない。
    「楽毅」第四巻より
  • みごとなものだ。斂(おさ)めるところは斂め、棄てるところは棄てている。楽氏が棄てたところに、われわれの生きる道がある。
    「楽毅」第四巻より
  • 去ってゆく千里の馬を追っても、とても追いつかぬぞ。千里の馬の尾をつかむには、その脚が停まったときしかない
    「楽毅」第四巻より
  • ・・・つくづく人のふしぎさを感じた。道を歩く者は、足もとの石をたしかめようとしないということである。千里のかなたを照らす宝石がころがっていても、気がつかない。それほどの名宝は深山幽谷に踏みこまなければ得られないとおもいこんでいる。
    「楽毅」第三巻より
  • この城をもっとたやすく落とすべきであった。たやすく得たものは、たやすく手放せる。
    「楽毅」第二巻より
  • なにかを信じつづけることはむずかしい。それより、信じつづけたことをやめるほうが、さらにむずかしい。
    「楽毅」第二巻より
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    「楽毅」第二巻より
  • こうする、ああする、といちいち目的と行動とを配下におしえつづけてゆけば、配下はただ命令を待つだけで、思考をしなくなる。この四人はいつなんどき多数の兵を指揮することになるかもしれず、そのときにそなえて自立した思考力をもつ必要がある。
    「楽毅」第二巻より
  • 人は自分の存在を最小にすることによって最大を得ることができる
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  • 勇と智とをあわせもっている者は、攻めるときよりも退くときに、なにかをなすときより、なにもなさないときに、その良質をあらわす
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