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1947年に小学校の保護者が望んでいたこと 【徳の面】

 以下の保護者からの要望は,あくまでも「こういう子どもに育ててほしい」というもので,「こういう教師であってほしい」というものではありませんのでご注意を。


 【生活関係,「徳」の面についての要望

○一度決めた,規律約束には,かならず,しかもすなおに従う習慣をつけること。(4人)

○さ細な仕事でも,それぞれの子どもに責任を持たせ,責任感の強い人間にすること。(5人)

○物事にあたって判断を確実にかつ速やかにできるように。(2人)

○あくまで熱意と興味をもって徹底的に物事をやり通すように。

○どうすれば能率的にできるかを工夫させ,能率のよい人間になるように。(2人)

○東京女高師の生徒らしい,きちんとした,態度,服装,あいさつ,など,礼儀正しい子どもにしつけていただきたい。(3人)

○休みの時間における男女の交際を指導奨励し,共学の実をあげること。(2人)

○人に,物に,何に対しても親切な心を常に持つように。(2人)

○正しさを尊び,実行力を養い,勤労を愛するように。(7人)

○何事もあきずに根気よく,最後までやりとげる習慣を。(4人)

○手早く身のまわりを整頓する習慣を。(8人)

○時間を守る習慣を。(2人)

○協力と依頼心を混同せぬようにして,真の協力をするように。(6人)

○早合点でそそかしい性質故,落ち着いてことにあたるように。(2人)

○心配性の点少々あり,さっぱりさせたい。(2人)

○自力,実行力のある良い点を伸ばしたい。

○環境に支配されやすい故,良友を得させたい。(2人)

○物を大切にする良い習慣を伸ばしたい。(6人)

○長上を尊敬し,情義に厚い子に。(7人)

○明朗であること。(5人)

○公徳心をたかめたい。(4人)

○質素で清潔好きであるように。(6人)

○博愛の心の深いように。

○苦難にたえ,信念の強い子に。(3人)

○虚栄心を持たぬように。

○かげ口を申さぬように。(2人)

○兄弟姉妹仲よくするように。(3人)

○目下の者もいたわるように。(2人)

○世界には,正義と愛が君臨していることを理解させたい。

○うわべで人を律せず,真実を常に見るように。

○自分には厳格で人には寛容なることを。

○知識を得るには,忍耐が必要であることを。(3人)

○自分のことは自分ですることを。(7人)

○規律正しく生活するように。(3人)

○人の能力は努力次第でいかようにも発揮することができる。天才は努力である。努力できる人こそ天才であると言うことを知らせたい。(2人)

○食事の作法について特に注意してほしい。

○正しいと思うことは,どこまでも頑張る強い気持ちを養いたい。(3人)

○言葉づかいをはっきりていねいにするように。(6人)

○口外した言葉の責任を持つように。(3人)

○中庸を得た,堅実な思想を養いたい。

○人の話を途中で取らぬように。(2人)

○いいつかったことを完了したら必ず報告する習慣をつけたい。

○自分一人のことを考えず,他の人のことも考えて,自分勝手はせぬように。(3人)

○何事にも責任感をもたせ,自由の精神を体得させたい。(3人)

○イエス,ノーを明確にするよう。

○自然に親しませ,ゆとりのある,やさしい心を養いたい。(5人)

○目的のために手段をえらばないという考え方は間違いであることをよく理解させたい。

○ずるいことはしない,立派な内観世界を築きあげるようにしつけたい。

○謙遜の気持ちを持つように。

○感謝の反省の生活をするように。(2人)

○人の喜びを喜びとすることができるように。


 【「体」「体力」の面についての要望

○その子どもに耐え得る程度の肉体労働をさせていただきたい。

○予防医学の立場から,できるだけ,消毒,予防注射等をやっていただきたい。また,爪切り日,虫くだし日,等々を設けてそれぞれ励行のこと。(4人)

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宮城谷昌光の言葉

  • 雲のうえに頂をもつ高山を登ろうとするのに、その山相のすさまじさに圧倒され、おじけづいていては何もはじまらない。最初の一歩を踏み出さねば、山頂は近づいてこない。
    「楽毅」第四巻より
  • みごとなものだ。斂(おさ)めるところは斂め、棄てるところは棄てている。楽氏が棄てたところに、われわれの生きる道がある。
    「楽毅」第四巻より
  • 去ってゆく千里の馬を追っても、とても追いつかぬぞ。千里の馬の尾をつかむには、その脚が停まったときしかない
    「楽毅」第四巻より
  • ・・・つくづく人のふしぎさを感じた。道を歩く者は、足もとの石をたしかめようとしないということである。千里のかなたを照らす宝石がころがっていても、気がつかない。それほどの名宝は深山幽谷に踏みこまなければ得られないとおもいこんでいる。
    「楽毅」第三巻より
  • この城をもっとたやすく落とすべきであった。たやすく得たものは、たやすく手放せる。
    「楽毅」第二巻より
  • なにかを信じつづけることはむずかしい。それより、信じつづけたことをやめるほうが、さらにむずかしい。
    「楽毅」第二巻より
  • からだで、皮膚で、感じるところに自身をおくことをせず、頭で判断したことに自身を縛りつけておくのは、賢明ではなく、むしろ怠慢なのではないか
    「楽毅」第二巻より
  • こうする、ああする、といちいち目的と行動とを配下におしえつづけてゆけば、配下はただ命令を待つだけで、思考をしなくなる。この四人はいつなんどき多数の兵を指揮することになるかもしれず、そのときにそなえて自立した思考力をもつ必要がある。
    「楽毅」第二巻より
  • 人は自分の存在を最小にすることによって最大を得ることができる
    「楽毅」第三巻より
  • 勇と智とをあわせもっている者は、攻めるときよりも退くときに、なにかをなすときより、なにもなさないときに、その良質をあらわす
    「楽毅」第二巻より