教員をやめたくなったとき,だれに相談しますか?
もし,教員採用試験の面接で,
あなたが教員をやめたくなったとき,だれにそのことを相談しますか?
と問われたら,何と答えますか?
また,ここで,どのような答えをする人を採用するべきで,
どういう答えをする人は,採用すべきではないと考えますか?
望ましい答えとしては,
「管理職です」・・・・?
もちろん,NOです。
こういう人は,「公務員向き」です。
「教育公務員向き」ではありません。
なぜ?
それは,「管理職の仕事を知らない人間の答えだから」です。
もう少し正確に言えば,「人間を知らない人間の答えだから」です。
では,望ましい答えは?
「私が教師を志すきっかけをつくってくれた人です」
・・・それは,中学校時代の担任かもしれないし,教育実習のときにしごいてくれた先生かもしれないし,まずそういう事例はないでしょうが,大学の先生かもしれない。
「それはどなたですか?」
と深くつっこんできたときに,面接官に,
「ああ,この人は簡単に教員をやめようなんて思わないタイプだな」
と思わせる応答ができるはずです。
面接には「誘導尋問的」な質問はありますが,
面接を受ける側が面接官を「誘導する回答」というのは,相手も想定しにくいでしょうね。
間違っても面接では,
「その学校で一番信頼できそうな先生に相談します」という「本当のこと」「正しいこと」を言ってはいけません。
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