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期待されないことを期待する教師と子ども

 「後ろ向き専門委員会」のブログが更新されたので,こんな記事を書きました。

 教員という名で呼ばれる人とたくさんふれあうような場にいると,自分が親の立場でみたときに,

 こういう人に子どもを教えてほしい

 こういう人に教わる子どもはかわいそうだ

 と直感でわかるものです。

 その基準というのは人それぞれであることはもちろんですが,

 私の基準は,その人が

 後ろ向きの人間か

 前向きの人間か

 ということです。

 後ろ向きの人間の特徴は,

 たいした成果がないのに,現状で満足,あるいは現状を肯定しようとすることです。

 期待されることを好まない人間です。

 こういう教師たちには,東北地方の復旧や復興に関する情報を道徳や特別活動の時間に組み入れて指導することを通して,子ども以上に本人たちの変革への刺激を与えたい気持ちになります。

 (道徳や特別活動に,こういう効果があることを自覚しながら学年経営を行っている主任はどのくらいいるでしょうか)

 残念なことに,未来のある子どもたちの多くが,「後ろ向き人間」になりつつあるのは,現場にいる人なら気づいていることでしょう。

 わかりやすく言えば,

 向上心がない

 そういうタイプの人間が,増えています。

 そして,

 向上心がない教師に囲まれていた方が,居心地がよい

 そういうタイプの子どもも,増えています。

 成長への期待をされないこと,これが,心理的には一番楽なのです。

 こうして負のスパイラルに陥っている学校が,再生する道は一つしかありませんね。

 教師は子どもに成長の期待をかける。

 教師は子どもの成長のために,できる限りのことを行う。

 教師は嫌われることを厭わない。そういうことです。

 向上心のない人間に囲まれながら,自分なりに目標を立てて,向上心をはぐくむ子どもももちろんいるでしょう。

 しかし,成長を期待されない子どもは成長しくにくいものです。

 教師が毎日,自問自答すべきこと

 「自分には向上心があるか

 「子どもに成長の期待をかけているか

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宮城谷昌光の言葉

  • 雲のうえに頂をもつ高山を登ろうとするのに、その山相のすさまじさに圧倒され、おじけづいていては何もはじまらない。最初の一歩を踏み出さねば、山頂は近づいてこない。
    「楽毅」第四巻より
  • みごとなものだ。斂(おさ)めるところは斂め、棄てるところは棄てている。楽氏が棄てたところに、われわれの生きる道がある。
    「楽毅」第四巻より
  • 去ってゆく千里の馬を追っても、とても追いつかぬぞ。千里の馬の尾をつかむには、その脚が停まったときしかない
    「楽毅」第四巻より
  • ・・・つくづく人のふしぎさを感じた。道を歩く者は、足もとの石をたしかめようとしないということである。千里のかなたを照らす宝石がころがっていても、気がつかない。それほどの名宝は深山幽谷に踏みこまなければ得られないとおもいこんでいる。
    「楽毅」第三巻より
  • この城をもっとたやすく落とすべきであった。たやすく得たものは、たやすく手放せる。
    「楽毅」第二巻より
  • なにかを信じつづけることはむずかしい。それより、信じつづけたことをやめるほうが、さらにむずかしい。
    「楽毅」第二巻より
  • からだで、皮膚で、感じるところに自身をおくことをせず、頭で判断したことに自身を縛りつけておくのは、賢明ではなく、むしろ怠慢なのではないか
    「楽毅」第二巻より
  • こうする、ああする、といちいち目的と行動とを配下におしえつづけてゆけば、配下はただ命令を待つだけで、思考をしなくなる。この四人はいつなんどき多数の兵を指揮することになるかもしれず、そのときにそなえて自立した思考力をもつ必要がある。
    「楽毅」第二巻より
  • 人は自分の存在を最小にすることによって最大を得ることができる
    「楽毅」第三巻より
  • 勇と智とをあわせもっている者は、攻めるときよりも退くときに、なにかをなすときより、なにもなさないときに、その良質をあらわす
    「楽毅」第二巻より