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国会が「学級会以下だ」と笑えるゆとりはない

 「この学校でも,いじめは起こりえます」

 と答える学校と,

 「この学校では,いじめは起こりえません」

 と答える学校では,どちらが信頼できる学校でしょうか。

 「この原子力発電所は,事故を起こす可能性があります」

 と答える会社と,

 「この原子力発電所では,絶対に事故は起こりません」

 と答える会社とでは,どちらが信頼できる会社でしょうか。

 著書『言霊』の出版が難しかったことを明かした井沢元彦だけでなく,

 今では多くの人が『言霊』文化が足を引っ張る日本の特殊性に気づいていると思われます。

 日本の政治が「三流以下」でも多くの人の批判の対象にならないのは,

 「本当のことは言えない(言わない)ものだ」

 ということがわかっているからでしょうか。

 政治だけでなく,報道の世界でも同じです。

 「本当に大事な情報は,一部の人しか握っていない。それが,経済的な面から見ても『真』である」

 ことに,多くの人が納得してしまうのではないでしょうか。

 「本当に大事な情報を握っている人かどうか」は,

 「本当に大変なこと」が起こってみなければわかりません。

 それはいつ来るのか。

 そういう話も,できないのが『言霊』の国でした。

 「本当に大変なことが起こるかもしれない」ということが言えない文化。

 『言霊』の呪縛から解放される日はくるのでしょうか。

 社会を変える手段として,大事にしたいのが教育。

 しかし,教育現場の中だけでも,本当のことが当たり前のように話せる日は,はるか彼方のように思えてなりません。

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宮城谷昌光の言葉

  • 雲のうえに頂をもつ高山を登ろうとするのに、その山相のすさまじさに圧倒され、おじけづいていては何もはじまらない。最初の一歩を踏み出さねば、山頂は近づいてこない。
    「楽毅」第四巻より
  • みごとなものだ。斂(おさ)めるところは斂め、棄てるところは棄てている。楽氏が棄てたところに、われわれの生きる道がある。
    「楽毅」第四巻より
  • 去ってゆく千里の馬を追っても、とても追いつかぬぞ。千里の馬の尾をつかむには、その脚が停まったときしかない
    「楽毅」第四巻より
  • ・・・つくづく人のふしぎさを感じた。道を歩く者は、足もとの石をたしかめようとしないということである。千里のかなたを照らす宝石がころがっていても、気がつかない。それほどの名宝は深山幽谷に踏みこまなければ得られないとおもいこんでいる。
    「楽毅」第三巻より
  • この城をもっとたやすく落とすべきであった。たやすく得たものは、たやすく手放せる。
    「楽毅」第二巻より
  • なにかを信じつづけることはむずかしい。それより、信じつづけたことをやめるほうが、さらにむずかしい。
    「楽毅」第二巻より
  • からだで、皮膚で、感じるところに自身をおくことをせず、頭で判断したことに自身を縛りつけておくのは、賢明ではなく、むしろ怠慢なのではないか
    「楽毅」第二巻より
  • こうする、ああする、といちいち目的と行動とを配下におしえつづけてゆけば、配下はただ命令を待つだけで、思考をしなくなる。この四人はいつなんどき多数の兵を指揮することになるかもしれず、そのときにそなえて自立した思考力をもつ必要がある。
    「楽毅」第二巻より
  • 人は自分の存在を最小にすることによって最大を得ることができる
    「楽毅」第三巻より
  • 勇と智とをあわせもっている者は、攻めるときよりも退くときに、なにかをなすときより、なにもなさないときに、その良質をあらわす
    「楽毅」第二巻より