改革反対派は,そもそも教師を信用していない
公務員という既得権を守りたい人々にとって,一番困るのは「改革」です。
教師や組合のアンテナは,「改革」がどれだけ「自分にとって都合が悪いことであるか」という観点では最高レベルの感度になります。
そしてどの感度が低くなるかというと,「教育実践」です。
「教育実践」は基本的に過去の踏襲。
いい実践があれば,それに飛びつく。真似をする。
そして,熱が冷めればやめていく。
まだ100マス計算に熱中している小学生がいますか?
合唱コンクールは,「盛り上がる」。
コンクール形式にしないと,練習に熱が入らない。真面目にやらない。
だから,続ける。
あって当たり前。
こういう発想の人たちにとって,「改革なんてクソ食らえ」でしょう。
「改革」は,教師のモチベーションを奪う,という。
教師のモチベーションを高める政策をしろ,という。
教師というのは,政策の変化によってころころモチベーションが上がり下がりするような人間ばかりだ,という認識が改革反対派にはあるようです。
確かにその通りの面があることが否めません。
しかし,要は,教師の目が子どもにきちんと向けば,政策がどう変わろうと,教育はよくなります。
若い教師たちは,子どもを向いていない教師たちにすぐに気づくでしょう・・・というか,過去の自分の経験から,そういう教師はすぐに見分けがつくでしょうね。
私は,高校レベルはそんな教師でも全然かまわないと思うのです。
しかし,まさか,小学校でそんな教師がいたら・・・・・授業中=自習中に内職をするような教師がいたら・・・・。
行政改革といえば土光敏夫。
「できないのは,能力の限界ではなく,執念の欠如である」
既得権を守る執念にかけては,ピカイチの人たちが,教育実践の矛盾に全く気づかない。
言っていることとやっていることの違いに気づかない題材が,教育ブログにもあふれています。
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