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「同じ」であることを強要する教育

 みんなで「同じ」教材を見て,考え,意見を発表する。

 集団での協同の学びが実現する条件に「同じ」教材がある。

 しかし,考えていく先には,「違う」目標なり,探索するものが存在する。

 それに対して,「同じ」教材=音符を見て,「同じ」パートの人同士は同じことをする。

 そして,どれくらい「楽譜通り」にできたかを競い,順位付けをする。

 両者の大きな違いは,最後に目指そうとしているものです。

 各団体の演奏を聴いて,「楽譜通り」かどうか,ということではなく,その「違い」に気づき,その「良さ」を分かち合う・・・そんな授業なり活動を展開しないで,おそらく個の力を伸ばす教育はできないでしょうね。

 あの団体の人たちは,「ひとりはみんなのために,みんなは(そういう態度をとる)ひとりのために」

 というスローガンのもと,「同じ」であることを強要する教育をして,個々の力が伸びない状況を

 放置している,という指摘があります。

 「違い」の良さは,ランク付けという形で打ち消されていく。

 批判的な人間などは,もってのほか,ということになります。

 「どうして勤務時間にその団体の仕事をしなければならないのですか」

 という質問すらできない状況。

 「ひとりはみんな(団体)のために,みんな(団体)は(団体のための行動をとる)ひとりのために」

 という風土がある学校で,どういう子どもたちが育っていくのでしょう。

 「同じ船に乗って,滅亡へと突き進んだ帝国海軍とその団体」の行動パターンは「同じ」。

 「教え子は二度と戦場に送らない」という発言は不変。

 「社会」という「戦場」にも送らない姿勢が,今の「働かないでも満足」の若者を作ってきたのでしょうか。 

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宮城谷昌光の言葉

  • 雲のうえに頂をもつ高山を登ろうとするのに、その山相のすさまじさに圧倒され、おじけづいていては何もはじまらない。最初の一歩を踏み出さねば、山頂は近づいてこない。
    「楽毅」第四巻より
  • みごとなものだ。斂(おさ)めるところは斂め、棄てるところは棄てている。楽氏が棄てたところに、われわれの生きる道がある。
    「楽毅」第四巻より
  • 去ってゆく千里の馬を追っても、とても追いつかぬぞ。千里の馬の尾をつかむには、その脚が停まったときしかない
    「楽毅」第四巻より
  • ・・・つくづく人のふしぎさを感じた。道を歩く者は、足もとの石をたしかめようとしないということである。千里のかなたを照らす宝石がころがっていても、気がつかない。それほどの名宝は深山幽谷に踏みこまなければ得られないとおもいこんでいる。
    「楽毅」第三巻より
  • この城をもっとたやすく落とすべきであった。たやすく得たものは、たやすく手放せる。
    「楽毅」第二巻より
  • なにかを信じつづけることはむずかしい。それより、信じつづけたことをやめるほうが、さらにむずかしい。
    「楽毅」第二巻より
  • からだで、皮膚で、感じるところに自身をおくことをせず、頭で判断したことに自身を縛りつけておくのは、賢明ではなく、むしろ怠慢なのではないか
    「楽毅」第二巻より
  • こうする、ああする、といちいち目的と行動とを配下におしえつづけてゆけば、配下はただ命令を待つだけで、思考をしなくなる。この四人はいつなんどき多数の兵を指揮することになるかもしれず、そのときにそなえて自立した思考力をもつ必要がある。
    「楽毅」第二巻より
  • 人は自分の存在を最小にすることによって最大を得ることができる
    「楽毅」第三巻より
  • 勇と智とをあわせもっている者は、攻めるときよりも退くときに、なにかをなすときより、なにもなさないときに、その良質をあらわす
    「楽毅」第二巻より