指導力のない教師の典型的な反応例
dolceさんが分かりやすい例を出してくれました。
ここでは,dolceさんが指導力がない教師であると言いたいわけではありません。
指導力のない教師らしい反応をdolceさんがしてくれたので紹介するだけです。
>結果がどうであろうが「悪い」を決めておいて、あとからその悪いになんとかつじつまを合わせようと理由をつけるのである。
あなたは,私を指導力のない教員だと決めつけている。
そして,私が指導力の足りない部分をたくさん見つけて,つじつまを合わせようとしている。
直接耳にした会話ですが,自分の力が足りないこと,学力向上の実践がないことは棚上げして,相手の「態度」を非難している。
>実際の授業はとても良い授業なのに、成績の悪い生徒が教師に反感を持っていて悪く言いたいのかも知れない。
授業はちゃんとやっています。成績の悪い生徒が,私を恨んで,私に反感をもち,私の授業はひどいと言っている。
こんな例も分かりやすいです。成績の悪い生徒に恨まれるような授業が「とても良い授業」であるはずがないのに,「自分の授業はよい」という「決めつけ」のもと,責任を「成績の悪い生徒」に転嫁しようとする。
二つの例をとりましたが,指導力不足教員は,自己理解に欠け,「こういう実践でこういう効果が出せました」ということが,語れない。
実践がないと話が「自分を守る」ためのものにしかならない。
批判に対して正対できる人は,実は指導力に欠ける面があっても,普通は「指導力不足教員」にはならないのです。改善のための努力に取り組んでくれますから。自分を知っている人は,強いのです。
質問に答えない。これが,「自分を守る」ための最高の手段ですね。
しかし,教師の重要な仕事術の一つに,「自分のことが直視できない子どもに自己を見つめさせること」にありますから,放っておくことはできません。
« 若い教師に対して恥ずかしくない仕事術 | トップページ | 組織が阻む意識改革 »
「教育」カテゴリの記事
- 教員になりたての人がすぐ辞める理由(2019.01.12)
- 教育は「願ったもの勝ち」「言ったもの勝ち」ではない(2019.01.08)
- 「一人も見捨てない」は罪な要求である(2019.01.04)
- 列で並ぶこと自体が好きな?日本人(2019.01.01)
「ブログネタ」カテゴリの記事
- 「大人になったら教師はいなくなる」は大間違い(2017.11.27)
- 歴史用語半減による「ゆとり」が生むもの(2017.11.19)
- 「功を焦る子ども」に成長が阻害される「弱者たち」(2017.09.26)
「仕事術」カテゴリの記事
- ネガティブ・ケイパビリティ~解決困難な問題に正対し続けられる資質能力(2017.12.04)
- 準備体操なしで全力疾走させるような授業はアウト(2017.11.26)
- 歴史用語半減による「ゆとり」が生むもの(2017.11.19)
- 教師の成長力を奪う力(2017.11.19)
- 成長をとめないために(2017.11.18)
この記事へのコメントは終了しました。
コメント