続 家政婦のミタ に見る教師の適性
「変わる」能力というか資質は,どのような人にも備わっている,と考えるのが,様々な「教育」制度の存在理由です。
問題は,その能力を引き出す人の能力,つまり「変える」能力とか資質というのは,どのような人にも備わっているのかどうか。
疑いは,荒れた学校の子どもや教師,親たちにふりかかってきます。
私はもし教員採用の面接官なら,「教育実習であなたの何が変わりましたか」と問います。
さらに,「教育実習で,子どもの何を変えることができましたか」とも問います。
前者については,「授業」や「教育」の難しさについてのコメントを,
後者については,「子どもの可能性」についてのコメントを期待します。
学校には,家政婦のミタのように,「自ら変わることを封印している」人がたくさんいます。
保護者の暴力に毎日耐えている生徒。
家庭崩壊状態の教師。
いじめをしていないと精神的に安定できない生徒。
いつもだれかの評価ばかり気にしている教師。
「病んでいる」という印象を真っ先にもつ学校には,本当に多くの困難が,顕在化しており,そしてはるかに多くの困難が潜んでいる。
そういう学校現場で力を発揮できる教師が求められています。
スポーツを経験していない人を責めるわけではないですが,「自分に対する甘さ」があればもうそこには存在できない,そういう環境を経験していない人に,酷な要求をしてくのは気がひけてしまいます。
あなたには,「自分の甘さ」に気づける場が,今までどれだけありましたか。
という問いかけを,家政婦のミタからもらいました。
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