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壁に向かって歩める教師 ふり返り366日【08/8/8-2】

 原理・原則主義のうち、「どうしてそのような原則になったのか」が説明・理解可能なものと、説明・理解不可能なものがあるものだと考えられます。

 よく学校現場の生活指導で、「そういう校則だから」としか説明できないことがあることの問題が論じられます。

 そういう態度で押し通そうとすると、子どもの側も、「ルールだから守る」という発想になり、「どうして人を殺してはいけないのか」という質問に、「法律で禁止されているから」とか、「殺すと法律に基づいて罰せられる(自分が死刑になる)と嫌だから」などという答えが返ってきてしまうことになりかねません。

 根源的な問いを向けることができるほど「落ち着いている」のが理想の学校だと思う人もいるかもしれませんが、多くの課題、問題、壁にぶち当たることで子どもも教師も成長します。

 「落ち着いている学校からは優秀な教師は生まれない」というジンクスが破れるよう、自分から壁に向かって歩いていってほしいような気がしています。

08/8/8 佐藤優著「世界認識のための情報術」  自らを「右翼で国家主義者である」としている佐藤優が、『週刊金曜日』で連載した内容をまとめた本を出版しました(「(株)金曜日」が出版しました)。  以下はまだ公開されていませんが私が作成したレビューです。  記事の内容はもちろん参考になるのですが、レビューでも紹介した「多元主義に向かうための五つのテーマ」のうち、「右翼と左翼の既成概念にとらわれない」ことに、強い共感を覚えています。  もともとこの言葉のおこりは、フランス革命にさかのぼりますが、佐藤優がわかりやすくまとめているので引用させてもらいます。  
国会の議長席から見て、左側に座っている議員が左翼である。この人々は、理性を信頼する。万人には等しく理性が付与されているので、完全情報と時間があれば、人々の認識は一つに収斂すると考える。従って、真理は一つとなる。  理性に基づいて、理想的な国家や社会を建設することが、原理的に可能と考える。従って、構築主義、設計主義に傾きやすい。  これに対して、議長席から見て右側に座っている人々が右翼である。この人々は、理性には限界があり、人間は偏見から逃れられないと考える。従って、真理が一つに収斂することはない。複数の権利的に同格の真理が存在する。従って、右翼の世界観の基本は多元性になる。多元性は、他者の真理を尊重しなくては成り立たない概念なので、多元主義が右翼の基本になる。  また、神、国王、宗教、神話、伝統など、理性の言語で説明できない存在や事柄を「いままで続いている以上は何か意味があるはずだ」と受け入れる。その意味で右翼は基本的に保守的だ。
 教育界で乗り越えていくべき壁とは何かを考えるヒントになります。   amazonへのレビュー 佐藤優著「世界認識のための情報術」(金曜日) 『週刊金曜日』を舞台とした佐藤優の「思想的営為活動」が読める本 By kurazoh  「週刊金曜日」を定期購読されている方に必要な情報:巻頭の「『週刊金曜日』への私の想い~序論として」と巻末の「世界をできるだけリアルに認識するために~あとがきにかえて」が書き下ろしで、あとは連載「飛耳長目」の第1回(2006年3月10日号)から第27回(2008年5月14日号)までの内容が収録されています。  「週刊金曜日」をご存じない方への情報:「はじめに」より~右翼で国家主義者である筆者を『週刊金曜日』の執筆陣に加えることだけでも、編集部はリスクを負う~・・・と佐藤優が表現している雑誌が『週刊金曜日』です。  巻末の書き下ろしに、「多元主義に向かうための五つのテーマ」が掲げられています。  「その1」で、「もはや有効性を喪失している右翼と左翼の既成概念にとらわれないこと」とし、「その5」で「より根源的な問題意識として、日本人にとっての超越性の問題を解き明かしたい。その意味で、左翼的アプローチが重要だ。構築主義、設計主義を徹底的に詰めるところから、『命がけの飛躍』の必然性を感じ取るのだと思う。このようにして感じ取った超越性が、寛容と多元主義の根拠になるのだ。」と述べていますが、このことが、「疑似争点についての論争で、無駄なエネルギーを費やすことではなく、新自由主義とファシズムに対する耐性をつけるための思想的営為に全力を投球したい」という意気込みをもって『週刊金曜日』に佐藤優が連載をもっている理由です。  機密費、日露関係、イラン問題、靖国問題、「慰安婦」決議、集団自決、プーチン流イデオロギーなどについて関心のある方は、佐藤優流の切り口を堪能できると思います。

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宮城谷昌光の言葉

  • 雲のうえに頂をもつ高山を登ろうとするのに、その山相のすさまじさに圧倒され、おじけづいていては何もはじまらない。最初の一歩を踏み出さねば、山頂は近づいてこない。
    「楽毅」第四巻より
  • みごとなものだ。斂(おさ)めるところは斂め、棄てるところは棄てている。楽氏が棄てたところに、われわれの生きる道がある。
    「楽毅」第四巻より
  • 去ってゆく千里の馬を追っても、とても追いつかぬぞ。千里の馬の尾をつかむには、その脚が停まったときしかない
    「楽毅」第四巻より
  • ・・・つくづく人のふしぎさを感じた。道を歩く者は、足もとの石をたしかめようとしないということである。千里のかなたを照らす宝石がころがっていても、気がつかない。それほどの名宝は深山幽谷に踏みこまなければ得られないとおもいこんでいる。
    「楽毅」第三巻より
  • この城をもっとたやすく落とすべきであった。たやすく得たものは、たやすく手放せる。
    「楽毅」第二巻より
  • なにかを信じつづけることはむずかしい。それより、信じつづけたことをやめるほうが、さらにむずかしい。
    「楽毅」第二巻より
  • からだで、皮膚で、感じるところに自身をおくことをせず、頭で判断したことに自身を縛りつけておくのは、賢明ではなく、むしろ怠慢なのではないか
    「楽毅」第二巻より
  • こうする、ああする、といちいち目的と行動とを配下におしえつづけてゆけば、配下はただ命令を待つだけで、思考をしなくなる。この四人はいつなんどき多数の兵を指揮することになるかもしれず、そのときにそなえて自立した思考力をもつ必要がある。
    「楽毅」第二巻より
  • 人は自分の存在を最小にすることによって最大を得ることができる
    「楽毅」第三巻より
  • 勇と智とをあわせもっている者は、攻めるときよりも退くときに、なにかをなすときより、なにもなさないときに、その良質をあらわす
    「楽毅」第二巻より