教養を高めるには?(100ページの1文より)/昭和21年・第113問
「本を読むのはしんどいな」と思う人間には、その「範囲」が「万巻の書」のような膨大かつ巨大なものに見えるだけである。
「教養ってどうしたら身に付きますか?」という質問をする人がいるので、「教養」を語る本が売れるのでしょう・・・鷲田小彌太「教養論」(PHP文庫)を題材にしようと思ったら楽天ブックスでは品切れなので、こちらにしました。
要は、「自分だけは正しい」とか、「あの人の言うこと(だけ)は正しい」とか、そういう決めつけをしないことが大切で、教養が高まるとは、「教養ってどうしたら身に付きますか?」という質問をしなくなること・・・というのが正解の一つなのでしょう。
大学生による授業参観等の機会も多いのですが、ほとんど必ず聞かれる質問が、「どのように教材研究するのですか?」というものです。
大学の教師が、必ず聞け、と教えているのかもしれませんが、意地悪な答えをするならば、それを教えてくれる大学を選び直したらどう?・・・ということにもなるのでしょうか。
真面目にいつも答えていることは、・・・教材の前に、「問い」があるはずです。その「問い」を解決しようとすることが、教材研究です・・・ということ・・・これで意味が伝わらないレベルというのもあるので、そうしたら、「教材になりそうな新聞記事をスクラップしましょう」という話から入ります。
ネットで探す・・・そういう探し方をするようになってから、「初心者」の「教材研究」の質は格段に落ちたようです・・・でも、「中級者」の質は高まりました。無駄が省けるからでしょうか。
上級者は、子どもからその答えを探すのでしょう。
*******************
昭和の家庭史トリビア?【第113問】
昭和21年(1946年)の話です。
「自分こそ南朝の正系だ」と名乗り出た人物(熊沢寛道・56歳)は、どの都市の自営業者だったでしょうか。
① 奈良市
② 名古屋市
③ 大阪市
*******************
ブログランキング 歴史
【第112問の解答】
③の手塚治虫でした。長谷川町子の「サザエさん」が『夕刊フクニチ』に初登場したのもこの昭和21年で、昭和24年からは朝日新聞での連載が開始された。
« 「非社会性の心理学」(100ページの1文)より | トップページ | 公的ではない公務員 ふり返り366日【08/8/10-3】/昭和21年・第114問 »
「教育」カテゴリの記事
- 教員になりたての人がすぐ辞める理由(2019.01.12)
- 教育は「願ったもの勝ち」「言ったもの勝ち」ではない(2019.01.08)
- 「一人も見捨てない」は罪な要求である(2019.01.04)
- 列で並ぶこと自体が好きな?日本人(2019.01.01)
「書評」カテゴリの記事
- 「7つの大罪」によってモノが溜り「4つの基本道徳」によって整理ができる(2018.05.13)
- 「一呼吸おく」ことの大切さ(2018.04.27)
- 教師の成長力を奪う力(2017.11.19)
- かえってくるブーメランが見えない人たち(2017.11.11)
- リーダーシップの意味がわからない人たちに翻弄されるだけの校長たち(2017.09.18)
「歴史学習」カテゴリの記事
- 皇族への言論弾圧(2018.11.30)
- 正倉院展を訪れて(2018.11.06)
- 日本における戦後の急速な発展を支えた教育とは?(2018.09.22)
- 近づきにくい人に近づく方法(2018.09.10)
- 縄文女子と飯盛山のさざえ堂(2018.08.15)
「昭和の家庭史」カテゴリの記事
- 現実的な教育内容や教育方法の議論がなぜ小学校や高校では役に立たないか(2017.12.29)
- 9月22日 犠牲にするものが変化した(2017.09.21)
- 9月16日 子どもがテレビを見なくなった(2017.09.17)
- 長子・中間子・末っ子,一人っ子の特質(2017.01.22)
- 【データから考える教育-7】 子どもの自立への不安(2016.09.18)
この記事へのコメントは終了しました。
« 「非社会性の心理学」(100ページの1文)より | トップページ | 公的ではない公務員 ふり返り366日【08/8/10-3】/昭和21年・第114問 »
コメント