「非社会性の心理学」(100ページの1文)より
コミュニケーションの喪失と共にかつての「正常な人」でない人が増えてきた。
子どもは教育の対象であるとともに、研究の対象でもあります。
新聞報道などをもとにすれば、一般の方でもかなりのデータを集めることができるでしょう。ただ、学校現場では、気にし出せばほとんど無限と思われるかのようなデータが収集できます。
「非社会性」が問題になったのは、それほど昔ではありません。
「いじめは昔からあった」という言い方がよくなされますが、「非社会性」が課題となる「いじめ」や、それに対する親の非社会的な反応のような問題は、比較的新しいことです。
子どもの場合は「宇宙人」、親の場合は「モンスター」として、「正常でない行動」の事例が次々に報告されるようになりました。
たとえば、「教師にこういうことを言われて子どもが傷ついたようなのだが、それは本当か」ということを親が確かめたくなったとします。
それを、家族といっしょに暮らしている教師のもとに、夜中の1時に電話をする親は、「正常な人」でしょうか。
「夜中の1時に電話をかけてはいけないという法律はあるのか?」というのは、「正常な人」の反応でしょうか。
教師の側にも、「不満や怒りのはけ口になりつつ、それを反らしていく技」をもっていれば、心理的な負担も減っていくでしょうが、子も親も自立させていくための「教育課題」は、学校の教師だけで解決していけるものではないでしょう。
「子ども手当を親のストレス解消のためにパチンコに使う」のも自由な国であることが自立を阻害するのか、それともそのような環境が自立させていくためには必要なのか、よく「学校生活レベル」では話題になりますが、社会ではどうなのでしょう。
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