藤田晋の成長学・教師編5 暗黙の前提?
セオリー№5 上司に期待しない方が成長できる
生徒編では,部下=子ども,上司=教師という図式で,互いにどのような影響を及ぼしあうことが効果的なのかについて述べました。
教師編では,部下=教師,上司=管理職でかまわないでしょう。主幹教諭を上司としたときの関係も考察すべきでしょうが,ここでは簡単に上司=管理職の場合の結論だけ。
管理職に期待していることは何ですか・・・・
こういうアンケートを現役教師に投げかけてみたら,建前では,そして,ホンネでは,それぞれどのような答えが集まると思われますか?
ある現役小学校校長は,「校長の価値は次にどれだけいい小学校に異動させられるかで決まる」とおっしゃっていました。
「いい小学校」とは何か・・・これも話せば長くなりますが,だいたい,「地区」別の異動希望の偏りを見ればわかることでしょう。
中学校でも,「どのような戦力を引っ張ってきてくれたか?」で評価は左右しそうです。
現実的に,教師の世界には,「管理職に期待しない方が成長できる」というアドバイスはあまり効き目がなさそうです。
「管理職にやる気を出させるのは危険だ」と考えている教師・・・研究推進校などもって来るなよ!仕事を増やさせるな!という人たちにとっては,授業見学もせずにただ黙々と校庭の草取りをしてくれていた方が「安全」「安心」なのでしょうから・・・。
ビジネスの世界では「みんなが成長したいと願っている」という暗黙の前提があるようですが,教育の世界ではまずそれを「前提」にできるような努力が必要なのかもしれません。
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