数字のこわさ/昭和13年に宿題を全廃した自治体とは?
読書ブログ 「100ページの1文」に,『数字の比較でわかるトンデモ日本』(主婦の友社)の一部を紹介しました。(→「数字の比較で見えてくるもの」)
数字,統計,データというのは,文字情報の中では際立ってインパクトのあるもので,「日本人の平均年齢は世界の人の平均年齢より高い」と言われても「ああそうでしょうね」で終わってしまいますが,
日本人の平均年齢は44歳
世界全体の平均年齢は28歳
こういうものを見せられると,「超高齢化」の進展でこの数字はさらに・・・と思うと,何だか落ち着かない気持ちになるから不思議です。
学力調査国際ランキングも,ずばり○位とか,○位低下,とか書かれると,インパクトがあるものです。
高校生の硬式野球部員は17万人
そのうち,甲子園に出られるのは990人
(平成20年)
夏の甲子園に出られるのは,166人に1人。狭き門です。
県別比較で有名なのは,人口の少ない鳥取県は予選に25校しか出ないのに対し,神奈川県は193校出ます。「1票の格差」ではありませんが,調整は難しそうです。
日本の不登校の子どもは13万人
初等教育を受けられない世界の子どもは1億2000万人以上
なんだか誤解を生む比較の仕方ですが,その当たり,解説ではふれています。
以下の二つの比較を並べると,「学力低下」問題は大人にも無関係ではない?
30代男性の新聞を読んでいる割合
1975年は80%
2005年は29%
小学生の1ヶ月間の平均読書冊数
1976年は 4.3冊
2008年は11.4冊
*******************
昭和の家庭史トリビア?【第67問】
昭和13年(1938年)の話です。
夏休み以降,中等学校・小学校の宿題を全廃し,いっさいの受験準備を厳禁するとした自治体はどこ?
① 東京市
② 大阪府
③ 京都府
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【第66問の解答】
③のスキージャンプでした。わが国初の全日本ボブスレー大会も,同年,札幌で開催されています。
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