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「愛情・受容・共感」を向ける相手の勘違い

 どこかの教育書で読んだ「愛情・受容・共感」を大前提にしてしまったために,学級・学年・学校の崩壊を招いた教師は少なくないかもしれません。

 私は学校崩壊すれすれの(親から見たら学校崩壊そのものだったかもしれませんが)学校に転勤したとき,「ルールを破っている人間,いい加減な人間,人に迷惑をかけている人間の方が,ルールを守っている人間,まじめな人間よりも得をしている社会」の典型を目の当たりにしました。

 「愛情・受容・共感」という意味の完全な取り違えです。

 「すりよる教師
 「ご機嫌とりの教師
 「問題行動をとる生徒とべったりの教師

たちに対して,最も強い嫌悪感をもっているのは,実は,「みせかけの愛情・受容・共感」を目の当たりにしている問題行動を繰り返す生徒たちでした。

 学級崩壊レベルならまだしも,学年・学校崩壊レベルになると,ルールを守ったり,人への思いやりをもったり,自分の責任を果たしたりするのがバカらしく思えるような生活を強いられることが,ほとんどの生徒に課せられます。

 ですから,教師に暴言を吐いたり,授業中に勝手な行動をとったりするような生徒などよりも,まず真っ先に教師が「愛情・受容・共感」をもたなければならない相手というのは,「なぜ自分の努力が報われないのか」と不満に思っている生徒たちなのだ,という気付きが必要なのです。

 学校崩壊を起こしている現場では,「価値観の喪失」が深刻な状況です。

 しかし,その原因・・・源泉となる教育観が,かなり広く現場を侵食していることに,できる限り早く気付いていかなければなりません。6年間も同じような空気に浸って育ってきた子どもに,大切なことは「自分に対する他人の思いやり」ではなく,「他人に対する自分の思いやり」であるということを気付かせるのは,至難の業なのです。

 教師の側で言うと,大切なのは,「教師に対する他人の思いやり」などではなく,「子どもに対する教師の思いやり」が大事なのです。

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  • 雲のうえに頂をもつ高山を登ろうとするのに、その山相のすさまじさに圧倒され、おじけづいていては何もはじまらない。最初の一歩を踏み出さねば、山頂は近づいてこない。
    「楽毅」第四巻より
  • みごとなものだ。斂(おさ)めるところは斂め、棄てるところは棄てている。楽氏が棄てたところに、われわれの生きる道がある。
    「楽毅」第四巻より
  • 去ってゆく千里の馬を追っても、とても追いつかぬぞ。千里の馬の尾をつかむには、その脚が停まったときしかない
    「楽毅」第四巻より
  • ・・・つくづく人のふしぎさを感じた。道を歩く者は、足もとの石をたしかめようとしないということである。千里のかなたを照らす宝石がころがっていても、気がつかない。それほどの名宝は深山幽谷に踏みこまなければ得られないとおもいこんでいる。
    「楽毅」第三巻より
  • この城をもっとたやすく落とすべきであった。たやすく得たものは、たやすく手放せる。
    「楽毅」第二巻より
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    「楽毅」第二巻より
  • からだで、皮膚で、感じるところに自身をおくことをせず、頭で判断したことに自身を縛りつけておくのは、賢明ではなく、むしろ怠慢なのではないか
    「楽毅」第二巻より
  • こうする、ああする、といちいち目的と行動とを配下におしえつづけてゆけば、配下はただ命令を待つだけで、思考をしなくなる。この四人はいつなんどき多数の兵を指揮することになるかもしれず、そのときにそなえて自立した思考力をもつ必要がある。
    「楽毅」第二巻より
  • 人は自分の存在を最小にすることによって最大を得ることができる
    「楽毅」第三巻より
  • 勇と智とをあわせもっている者は、攻めるときよりも退くときに、なにかをなすときより、なにもなさないときに、その良質をあらわす
    「楽毅」第二巻より