世界を相手に戦えないのは? ふり返り366日【08/5/30】/昭和初期・音楽関係者の高給取りは?
週刊ダイヤモンド7月25日号の特集は「子ども危機 この国で産み育てるリスク」。
「富士山の位置を知らないゆとり世代教師の出現」という記事は,かげやまメソッドのかげやま副校長が編集者の質問に答えているものです。
「ゆとり教育が残した負の遺産の処理はむしろこれから始まる」・・・教師の学力低下について,厳しい現状を報告しています。
学習指導要領については,小学校のことしか知らないので,見当違いのコメントを繰り返していますが,今回も「小学校で○○を習っていない教師が・・・」という「学習指導要領=戦犯」論者らしい主張を披露しています。
教師批判は大阪府教育委員になってから痛烈さを増し,
ほとんどの教師の言うことはだいたい決まっている。おカネ,人員が足りないという「不平」。それを理解しようとしないマスコミ,政治家,社会への「批判」。自分たちは一所懸命やっているという「言い訳」。ほぼ,この三つのことしか言わない。
また,「理念」「理想」「言葉」が支配していたのがこれまでの教育界。だが,プロの教師たちは「事実」「実践」「数値」で自分たちのやっていることを語ろうとしており・・・
以上のようなややチグハグ感もある行政的コメントをしています。
大阪の教育がたとえば学力面で向上しなければ,やはり現場の教師のせいになるのでしょう。
その根拠は,現場を見ればいくらでも見つかるので,決して「誤り」であるわけではありません。
問題は,私のような現場のヒラ教師ではなく,副校長・教授・教育委員という肩書きを持っている人間が主張している,ということでしょうか。
問題の教師を教育する側・雇用している側の責任が次に問われてくるわけです。
大学と教育委員会です。
大学と教育委員会にも,「世界を相手には戦えない」現状があるのでしょうが・・・。
08/5/30 飛ぶ公立学校今の学校現場の問題について、人間(教師)を機械にたとえて考えますが、これは教師は機械のような存在であれ、という趣旨ではないことを、あらかじめお断りしておきます。
公立学校は、一機の飛行機です。
重量に耐えかねて、高度が落ちてきています。
高度を上げるよう、管制塔から指示が来ていますが、
機体が言うことをききません。
管制塔からの指示に、機長は、「高度を上げたいと思っている」
としか答えられません。
視界が悪くなってきており、この高度で航行するのは危険です。
上空を、大型の旅客機が通過しました。
かなりの高度で飛んでいます。
ジェット戦闘機まで飛んでいます。
あっという間に見えなくなりました。
不満に思った乗客が、機内で暴れ始めました。
すると機体のあちこちが壊れ初め、さらに高度が落ちてきました。
整備は十分に行われていたのでしょうか。
逆噴射するエンジンまであらわれました。
機体はコントロール不能です。
高度を上げるには、余分な荷物を捨てなければなりません。
しかし、何が余分な荷物なのか判断できません。
そのうち、機長が燃料を捨て始めました。
ようやく機体は上昇し始め、雲の上にでましたが、
まもなく燃料が切れました。
飛行機は、風に流され、ゆっくりと高度を下げながらも、何とか
飛び続けています。
機体を持ち上げているのは上昇気流です。
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昭和の家庭史トリビア?【第32問】
昭和7年(1932年)の話です。
レコード吹き込み出演料が最も高かったのは,次の3人のうちのだれでしょうか。
① 寿々木米若(浪曲師)
② 淡谷のり子(流行歌手)
③ 北原白秋(作詞家)
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【第31問の解答】
①の「寄生虫」国でした。汚名返上のため,強制的に検便をさせるなど寄生虫予防施行規則が制定されました。この頃,70~80%の日本人が「寄生虫持ち」だったそうです。
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