機能を果たしていない「ユニフォーム」 ふり返り366日【08/5/1-2】
私立高校と公立高校,私立中学と公立中学を生徒を比較して,大きく異なっている部分があるのは,「制服の着方」でしょう。
私立の学校へはたいてい電車かバスで通学するのでしょうから,制服を身につけた生徒は変な言い方ですが「歩く広告塔」になっています。
制服以外にも,指定のカバンや校章のように,学校を特定できる情報がありますが,有名な学校は制服で大体判断ができるでしょう。
ですから,通学途中で人に迷惑がかかった場合,本人に直接注意したわけでなく(学校名を聞かれたわけでもなく)「おたくの生徒が・・・」と学校に苦情の電話がかかってくる場合があります。
あるいは,「最近の生徒は・・・」と卒業生や退職した教師が連絡をよこしてくる場合もあります。
「制服をどのように着ているか」
でだいたいその生徒の学校に対する愛着とか責任感,所属意識,本人の自覚,自信などが現われてくるものです。
昔から,私立学校の選択上,「制服がかわいくないから行きたくない」という判断がありました(今もあるでしょう)。学校側にとっても,人気を上げるために制服を変えてみたり,バリエーションを増やして選択制にしてみたりと,けっこう神経を使う部分です。
女子の場合は,スカートが短くできるかどうか=「かわいく」見える(自分や仲間内で思い込んでいるだけですが)スタイルをとれるかどうかが命という生徒もいますから,「指導の厳しさ」も学校選びの要素に入ってきます。
公立高校の場合,そもそも制服がないところもありますが,校内に部外者・不審者が入ってきても気付かないというリスクを犯してでも,「自由」を優先するメリットは,「指導をしなくてすむ」ことです。
公立中学校の場合,「荒れ」は頭髪・服装で「確信型」に昇格してしまいますから,何とか指導で正規の状態を維持しようとします。ただ,それでは「願望型」を「潜伏」させるだけの効果しかない場合もありますから,根気がいる仕事になります。結局,公立高校に進学すれば,やりたい放題になるのは目に見えているわけですが・・。
最近は,服装・頭髪指導で学校を立て直そうとする公立高校も増えてきているかもしれません。
いやらしい話ですが,「伝統校」の中には,「だらしなく制服を着る特権」のようなものを謳歌している生徒もいるようです。「伝統」に胡坐をかいていられる学校はごく少数なのでしょうが・・・。
バイトにしろ,就職した後にしろ,「制服」で仕事をする職場というのはけっこうあるものです。
そのような職業社会の現場では,「だらしのない着方」はまず見ることはありません。(映画では,ある国のある機関の人が,上のボタンをはずして仕事をさぼっている場面を見かけることがありますが・・・)
なぜ学校社会ではそれが許されてしまうのか。
・・・教師が「制服」になるのはおそろしい話ですが・・・。
08/5/1
戦慄の「大人かわいい」と本物の主役「かわいい」はまだ流行語としての命を持ち続けているのでしょうか。
身近ではそういう会話を耳にすることがほとんどないのでわからないのですが、「ムカツク」「KY」「キモイ」などのマイナス感情を示す言葉を連呼するよりは、プラスイメージの言葉を繰り返していた方が精神衛生上もよいのではないかと考えていました。
しかし、「大人かわいい」といって、40代の女性がピンクのミニスカートをはいて「かわいく」している姿がテレビで特集されているのを見て、「こんなさらしもの扱いはあっていいのか?」と驚きました。
インタビュアーのつっこみも意に介さず、あきれ顔のコメンテーターは営業妨害にならないように口をつぐみ、挙げ句の果ては家族総出演で・・・。
女性の勇気は賞賛すべきもので、まさに「個性尊重」の時代にふさわしいことなのでしょうが、細部にこだわるおしゃれ心ではなく、そこまで大胆に服を着られると、実は主役は人間ではなくて、ピンクの洋服なのではないかと思い至りました。
女子中学生にとって、アクセサリー、キーホルダーなどのファンシーグッズ、髪型、ミニスカートなどは破壊力の強い生活指導上の強敵です。
ピンクの髪どめのゴムなど、細部から浸食されていく子どもの姿を見て、そこには実は「人間」が存在しているわけではなく、自分の目に見える「かわいい」グッズが主役であり、「人」ではなく「モノ」を褒められて満足するレベルの人格というものがよく理解できました。
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