つらさに耐えられる力 ふり返り366日【08/4/6-2】
「つらさに耐えられる力」というのは,どのように鍛えることができるのでしょうか・・・。
特に,自らそういうことを鍛えたいと望んでいない=より鍛えるべきだと考えられそうな人たちに対しては。
「つらいことに耐えられそうにない人」というのは,どのように見分けることができるのでしょうか・・・。
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08/4/6 教員による教員のための家庭訪問「正義の正体」(集英社インターナショナル)で佐藤優が外交官試験について紹介している箇所があります。
>外務省の専門職員試験はあまり一次のペーパー試験を重視していなくて、面接のほうにかなり力を入れているんです。というのも、やっぱり試験の面だと女子のほうが優秀なので、筆記だけで勝負させてしまうと8割方が女の子で埋まってしまうというんです。
でも、そこで男子が有利(?ママ)かといえば、こいつは体力がありそうかだとか、根気がありそうだとか、あとは情緒が安定しているかなんてことまで含めて、かなり細かい部分まで面接でチェックされています。僕らの時代にはそれに加えて家庭訪問なんてものまでありましたね。
今は家庭訪問は人権上の問題だということでやめちゃったんですが、僕はするべきだと思っています。どういう家庭で生まれて、どういう育ち方をして、どういう感覚の持ち主なのかとすべて調べる。当時の外務省はそれくらい試験に情熱をかけていたんだと思います。それは人材がすべてだという発想の裏返しだったと思うんですよ。試験の成績で女性優位は教員も同じ。しかし女性ばかり採用するわけにはいかないので、少しでも見込みのある男性を合格させるのも同じ。人材がすべてだということも同じ。
家庭訪問というのも、不可能であるにしろ、「片づけができないこいつは家の部屋もたいへんなものだろう」とか、「何でもママがしてくれている子どもなのだろう」とかいう教員がいる(欠勤の連絡が母親からの電話で、勘違いした教師が「(そういう名前の生徒はいないので)学校が違うのでは?」と言ってしまったという話も)ので、何か教育する手段がほしいと人事部は考えていると思います。
実際、教員が不登校(?)になると管理職などが家庭訪問しますし、失踪すると手がかりを求めて警察と部屋に入る可能性もある。
「結局、教員もどういう家庭で育ったか、どういう教育を受けてきたかがでかいなあ」という言葉を残して退職された人もいました。
今後、大量退職に伴って教員採用のハードルがどんどん下がっていきます。
すると求められるのは研修の充実ということなんですが、行政はどこもその予算を削れるだけ削っている。
あとは現場の教育力にかかっているわけです。(新人に逆教育されないように勉強しておくことも大事)
ところで、若手のとき、先輩教師に叱られたことってどんなことがあるのでしょう。
私は今でも指導してもらって感謝したいことがたくさんありますが、先生方はどうなのでしょう。
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コメント
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( ̄ー ̄)ニヤリ
>「結局、教員もどういう家庭で育ったか、どういう教育を受けてきたかがでかいなあ」という言葉を残して退職された人もいました。
暗象らしいね。(^o^)
本当に教育者なのか?
子どもの生い立ちに原因を求めて、
逃げているだけじゃないの?
暗象のベースは、すべて責任転嫁の発想。
周りが悪くて、自分だけが正しい、
良くならないのは、自分以外に原因がある…
これで教育ができるのか?
呆れた人だ…
投稿: いちろう | 2009/04/12 06:53