学級担任のやりがい ふり返り366日【08/3/19】
中学校の学級担任にとって,人によってはそれこそがやりがいという場合があるかもしれませんが,子どもを公平に見ていくために,見直すことを検討すべき業務内容がいくつか考えられます。
まず第一には,問題行動への対応。
第二には,不登校生徒への対応。
そして第三に,生徒に任せることができること。
以上の三点について,いずれも学級担任の仕事としてくくっている学校は多いのではないでしょうか。
もしそうだとすると,そこには問題はないでしょうか。
第一の,「問題行動」といっても,それは様々なものがあり,その場の指導で一応完結の形がとれるものもあれば,継続して見ていかなければならないこと,定期的に面談を行う必要のあるものなど,すべてを学級担任の仕事してくくるには重すぎたり,むしろ学級担任の仕事としているがゆえに解決が難しくなっているものがあると考えられます。
不登校生徒への対応も同じです。
私はたまたま「荒れた状態」から「立ち直った」とよばれるようになった学校に勤務していたのでよくわかるのですが,その過程で,上記の3つの仕事を,学年体制や学校体制で取り組めるようになったことが,「担任をやりたい」と思える教師を増やし,子ども自身も指示まちではなくどんどん動けるようになった様子を見てきました。
中学校の現場では,「学級担任のなり手がいない」という嘆きを聞くことがあります。
「ごくせん」のような学級担任にとっての「やりがい」もドラマとしてはいいのでしょうが,実際の現場では,もっと別の「やりがい」を「ふつうの教師」が感じられることが大切でしょう。
それは,学校経営,組織運営の見直しで改善が可能になるのではないかというのが現場で得た実感です。
08/3/19 クラス替えの基本情報「中学校のクラス替え」ってどうやるんだろう?
まさか担任が集まっての「トリトリ」では?
「開かれた学校」とはいっても、クラス替えの方法を公開している学校は少ないかもしれません。クラス替えのタイミングも、毎学年行う学校、1年から2年に上がるときだけ行う学校など、バリエーションはさまざまです。
成績、人間関係、ピアノがひける生徒、リーダーができる生徒など、クラス替えにはさまざまな基本情報を用いるものですが、最近では、学校への要望が多い保護者も考慮する必要がでてきています。
モンスターまではいかなくても、自分の子どものことだけを考えて担任はめんどうをみてくれていると勘違いしている親が少なくない状況の中、真夜中に電話に応じなければいけなかったり、毎週のように要望を寄せてくる親がクラスに何人かいると、それだけで担任は壊れてしまいます。
親がすでに子どもの奴隷になっていて、壊れている場合、「目を覚ませ」とつい口にしたくなるものですが、そういう親は自分が壊れていることに全く気づかないか、絶対に気づこうとしない強固な自己暗示がかかっている状態なので、担任はあきらめるしかありません。
担任の負担を均等にする目的で、そういう保護者の子どもを分散させます。(または、対応ができる教師に集中させます。)
また、子ども間の相性の良し悪しだけでなく、保護者間の相性まで考えなくてはならない状況もあります。
生徒の問題行動が発覚したとき、「保護者に来てもらう」ことがさらに新たな問題を生むという状況の中、祖父母による教育が最後の希望となったことがありました。
指導主事には「クレーム(業界では苦情とは言わずに要望と言いますが)対応」の研修が必ずありますが、初任者研修でも必須の研修になるかもしれません。
1週間、夜中に毎日2~3時間も話を聞かさせる経験をすると、どんな教材研究も苦には感じなくなります。
最近のコメント