「やる気がなくならないようなスイッチ」とは?
「やる気のスイッチ」よりも、「やる気をなくすスイッチ」や、「やる気がなくならないようにするスイッチ」の方がわかりやすいかもしれません。
静かにして下さい!
という指示は、「静かにしたくなくなるスイッチ」になる場合があります。
早く、勉強しなさい!
という指示も、「勉強したくないという気持ちをより高めるスイッチ」になる場合が多い。
「やる気がなくならないようにするスイッチ」とは、
「静かにして下さい!」という声も聞こえなくなるほど大きな声で話すこと。
「早く、勉強しなさい!」という声をかけられないように、部屋にこもるか、外に出ること。
そんなスイッチを、教師の側も使ってはいないか、確かめることはできるでしょうか。
「学習指導要領を読まない」のは、もしかしたら「やる気がなくならないようにするスイッチ」かもしれません。
研究授業をしないこと。
生徒指導が必要そうな場所に行かないこと。
問題行動を見ても、見ないふりをすること。
教育関係のニュースを見ないこと。
そんなこともあてはまってはいないでしょうか。
「やる気がなくならないようにするスイッチ」が常にオンになっているということは、その方が子どもにとって「都合がよい」場面もあれば、それが学力低下の致命的な原因になってしまっている、そんなことがあるかもしれません。
もしこのような教師に「やる気のスイッチ」に気付いてもらいたいとしたら、まず今使っているスイッチをオフにしてもらうことから始めなければなりません。
今まで避けてきたことに取り組んだり、とても日常的にあったものを意識を変えて見たりするだけで、そこにいくらでも「やる気のスイッチ」は眠っていることがわかるはずです。
研究授業をすることになりました。
成功させたい。
どのくらいの準備が必要だろう。
どんな資料を集めよう。
だれに協力をたのもうか。
疑問が出てきたらだれに聞けばよいか。
子どもにどんな力がつくのだろうか。
どんな力をつけたくて、この授業をするのだろうか。
・・・
問題行動を発見しました。
まず注意を促そう。
相手の話を聞こう。
自分の思いを伝えよう。
・・・
授業と最初と最後には、挨拶をします。
どんな挨拶を自分は子どもに対してしているのだろう。
授業が終わったとき、子どもはどんな表情で「起立」をしているだろう。
・・・
おおげさな題名のついた研修を受けに行くよりも、もっと身近に自らの資質・能力を高めたくなる「やる気のスイッチ」はあふれているのではないでしょうか。
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