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迎合とプライド ~教師と子ども~ 

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 迎合型の文章を嫌っていた作家に、山本夏彦がいます。
 
 「各界名士」が行う新聞・雑誌への迎合型の記事(「再販制度」に関連した内容)について、このようなコメントを書いていました。
 

みんな新聞の意見に迎合した論旨にきまっていることは、紙面は不思議なもので、一瞥しただけで分るから誰も読まない。
 人の頭のなかには当人と他人がいて、その他人をして十分発言させなければいけない。投書欄でさえ新聞に不都合な説も一つや半分はのせている。そこへ行くと各界名士は新聞に出て始めて名士だから、新聞の気にいることしか言わない。気にいるオンパレードを誰が読むか。

 リーダーの立場になる生徒、リーダーの立場になろうとする生徒なら、他の生徒の応援がなければその立場になれないわけなので、「迎合型」の発言があっても仕方がないだろう、と考えてしまうのが、迎合の中で生きてきた教師たちです。

 しかし、「迎合」がいかに恥ずべき行為なのかを常に訴えていると、子どもでも己のプライドを守ろうとします。

 「迎合」してまで自分の立場を確保しようとはしません。
 「迎合」で得た立場では、何も実現できないことがわかるからでしょう。

 子どもにも守れるプライドを、なぜ公務員である教師は守れないのか?
 非常に不思議なことです。

 意識レベルの低い教師は、迎合を嫌う子どもとわがままな子どもの区別がつきません。
 それはおそらく、日常の授業が「迎合」によって成り立っているからでしょう。

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