教えることで本当の力がつく
「教育」には「教えさせることで育てる」という方法があります。
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学校には、生徒にどれだけ「教えさせる」場面を設けているでしょうか。
すぐに思い浮かぶのが部活動。先輩が後輩に教えられることはたくさんあります。
後輩が先輩から学ばなければならないこともたくさんあります。
同学年の集団でも、より高い能力・知識・技能、豊富な経験をもっている生徒は、他の生徒に「教える」経験をもつことができます。
現職の教師に問いたいのは、自分が生徒だったころ、どのくらい他人に「教える経験」をしてきたのでしょうか。
以前に「叱る経験」の有無を話題にしましたが、「教える経験」というのはどうでしょう。
大学生になって初めて塾のアルバイトで教えたとか、そういうタイミングではない、本当の「教えることのおもしろさ」を実感した経験はいつごろだったのでしょうか。
若干危惧しているのは、教育実習生の授業や子どもと対話している場面を見て、この人はもしかしたら「教える」行為はこれが初めてのことなのではないか、と感じてしまう人が多いことです。
また、現職の教師にも、「教える」行為が無機的な事務作業のようになされるのを見ると、「昔も今も・・・その楽しさがわかっていないのか・・・」と危惧することがあります。
「教える」ことのやりがいとは何か。
「教える」ことの価値とは何か。
「教える」のに適した条件や環境とは何か。
教師による操作主義で「教える」ことではなく、生徒が生徒に教えることで育っていくその生徒の「教育力」。
「生徒が生徒を育てる学校」というキャッチフレーズが、もっと一般的になる日が来るでしょうか。
自己教育力だけでなく、教師が有するタイプの「教えて育てる」力も、すべての人たちが備えていくべきものだと思います(親になったときのことももちろん踏まえて)。
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