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社会科教師の逆コンピテンシー特集 ~免許更新講習修了認定の試験対策~

 教員免許状更新講習の内容として、現在のところ、次の2つが示されています。
 ①教育の最新事情に関する事項・・・「教職についての省察」「子どもの変化についての理解」「教育政策の動向についての理解」「学校の内外での連携協力についての理解」で12時間以上。
 ②教科指導、生徒指導その他教育内容の充実に関する事項・・・各教科の指導法やその背景となる専門的内容、生徒指導など、幼児・児童・生徒に対する指導に係る各論的な内容で18時間以上。
 関心のある先生方が知りたいのは、「試験はどんな問題が出るのか?」ということです。
 開設者が作成して実施し、「文部科学大臣が告示する到達目標に掲げる内容について最低限の理解が得られていると認められる場合」に、講習の修了認定がおりることになっています。
 そもそもこの制度は、不適格教員の排除を目的とするようなイメージが強かったのですが、現在では、「最新の知識技能を身に付けることで、教員が自信と誇りを持って教壇に立ち、社会の尊敬と信頼を得ることを目指すもの」ということになりました。
 この目的は何を語っているかというと、教師の中に、「自信や誇りを持たずに(持てずに)教壇に立っている者がいる」「社会の尊敬と信頼が得られていない者がいる」ことに他ならないわけですが、文部科学省はそうは言えません。
 しかし、文科省が示す「最低限」程度の知識・技能があれば、社会の尊敬と信頼が得られるのか?・・・と単純に思ってしまいますね。
 講習を受けることによって、ますます自信や誇りをなくす教員が増えないことを祈るばかりです。
 これから連続して、教師が自信をなくす可能性が高い「逆コンピテンシー」特集を組もうと思います。
 想定は社会科教師ですが、モデルとしてある程度の汎用性はあると思います。
 逆コンピテンシーを解消し、理想に近づける方策は何なのか・・・・これが私が想定する試験問題です。
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宮城谷昌光の言葉

  • 雲のうえに頂をもつ高山を登ろうとするのに、その山相のすさまじさに圧倒され、おじけづいていては何もはじまらない。最初の一歩を踏み出さねば、山頂は近づいてこない。
    「楽毅」第四巻より
  • みごとなものだ。斂(おさ)めるところは斂め、棄てるところは棄てている。楽氏が棄てたところに、われわれの生きる道がある。
    「楽毅」第四巻より
  • 去ってゆく千里の馬を追っても、とても追いつかぬぞ。千里の馬の尾をつかむには、その脚が停まったときしかない
    「楽毅」第四巻より
  • ・・・つくづく人のふしぎさを感じた。道を歩く者は、足もとの石をたしかめようとしないということである。千里のかなたを照らす宝石がころがっていても、気がつかない。それほどの名宝は深山幽谷に踏みこまなければ得られないとおもいこんでいる。
    「楽毅」第三巻より
  • この城をもっとたやすく落とすべきであった。たやすく得たものは、たやすく手放せる。
    「楽毅」第二巻より
  • なにかを信じつづけることはむずかしい。それより、信じつづけたことをやめるほうが、さらにむずかしい。
    「楽毅」第二巻より
  • からだで、皮膚で、感じるところに自身をおくことをせず、頭で判断したことに自身を縛りつけておくのは、賢明ではなく、むしろ怠慢なのではないか
    「楽毅」第二巻より
  • こうする、ああする、といちいち目的と行動とを配下におしえつづけてゆけば、配下はただ命令を待つだけで、思考をしなくなる。この四人はいつなんどき多数の兵を指揮することになるかもしれず、そのときにそなえて自立した思考力をもつ必要がある。
    「楽毅」第二巻より
  • 人は自分の存在を最小にすることによって最大を得ることができる
    「楽毅」第三巻より
  • 勇と智とをあわせもっている者は、攻めるときよりも退くときに、なにかをなすときより、なにもなさないときに、その良質をあらわす
    「楽毅」第二巻より