教師のイメージング その2
「自分が抱いているセルフイメージ以上の自分にはなれない」という、カウンセラー・ジョイ石井の言いたいことは、「なりたい自分の具体的な姿がわからなければその姿にはなれない」という当然のことです。
教師のコンピテンシーモデルでは、「あるべき教師の姿」を分析的に描こうとしていますが、そういう姿を提示されても、教師はその姿に「なろうと思えるか」。
「こんなたいへんなことはしたくない」「それは私にはできない」「方法を教えてくれ」「時間の制約があるから無理だろう」と反応してしまう。自分の仕事は「ここまでの範囲」と決めてしまう。
これはまさに逆コンピテンシーの典型です。
ただし、「子どもや親の要求をいちいち聞いていたらきりがない」という現状から、このような防衛本能は自然のなりゆきで生まれてしまいます。そこに「戦略」が必要になる。人は、すぐそれを聞きたがる。でも人から教えてもらったアドバイス、戦略が、自分にぴったりあっているかどうかはわからない。
ジョイ石井は他の成功哲学書との違いを明確に述べてくれています。
ジョイ石井は、夢への入り口は、とにかく「なりたい姿をしっかりイメージすることであって、「どうやって?とは考えない」の章で、「~だからできないだろう」という発想にならないようなアドバイスをしています。
・・・カウンセラーのところに行けるのはある程度お金に余裕があって、傍目には成功しているように見える人が多いでしょうから、この本の趣旨で多くの人が夢を実現できるようになるかどうかはわかりませんが・・・。
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