「主要科目」の授業時数の増加へ
小学校に続き、中学校の授業時数の変更について、文科省から見通しが発表されました。
久しぶりにマスコミと現場の意見が賛成で一致しそうなムードです。
まだテレビでは「分数ができない大学生」を引き合いに出したコメントが使われています。
総合的な学習の時間、選択教科の時間のカットで多くの中学校教員はバンザイ状態ではないでしょうか。
これで負担の軽減になるだろうと・・・(とっくにインチキ総合で楽してきた学校も多いでしょうが)。
逆に言うと、「主要科目」とよばれる教科の重要性が際だってくるわけで、「中学校教育で大切な教科」について国民的一致が図られようとしています。
一部の教師にとっては、何としても反対しなければならない状況なのでしょうが、今回この提案に反対するのは勇気がいることでしょうね。
まあ、「時計の逆回転運動」「振り子現象」なのですから、おそらくまた10年ごとにいったりきたりすることになるのでしょう。
「学力調査」は今後も継続して行われ、改訂後はさすがに平均点も上がっていくのでしょうが、子どもを宿題付けにして親が家庭教師状態にならないといけない小学校は、親としてはきついものです。
「総合的な学習の時間」の理念や「平成10年版学力観」は、成果が検証される前に闇へと葬り去られようとしていますね。
こういうタイミングでは、実際に次の指導要領が実施になるまでの期間の「総合」への力の入り方が、学校によってはただでさえダメダメなのに、ますますやる気がなくなって「無駄な時間」になるおそれがありますね。
最近のコメント