水戸黄門が民主国家を滅ぼす?
50代以上の方の考え方に違和感を覚えることが多いのですが、職場に20代・30代が少ないので対話ができず困ります。
岡本薫「日本を滅ぼす教育論議」(講談社現代新書)では、日本人の「お上頼み」、(司馬遼太郎の)「専門家畏敬主義」が紹介され、その典型的な例として「水戸黄門」などの例が紹介されています。
歴史的背景をふまえると、日本人が「権威」に弱いことはある程度証明できると思いますが、「弱者の味方をする権力者」がみんな大好きなのでしょうか?50代はみんな「水戸黄門」が好きなのでしょうか?若い世代は?
私は「水戸黄門」については、子ども時代に観ていたウルトラマンと同じレベルで、最初から必殺の兵器(葵の御紋、スペシウム光線)を出せばいいのに、番組を成立させるために最後に持ってくる、くらいの認識なのですが、著書によれば、権威ある者が悪者を倒すのを日本人は爽快だと感じる。これは、遠山の金さんや暴れん坊将軍、大岡越前も同じだと言います。・・・私の感覚では、意地悪なおとり捜査ばかりでは世の中はよくならないのでは?現場の優秀な行政官にとっては迷惑な話?結局、絶対に主人公は負けないから安心して観ていられる・・・程度の認識です。
「水戸黄門のように非民主的な番組の視聴率が高いうちは、日本を民主国家とは認めない」なんて言われたくありません。ただ、権威に弱いという特質があるのなら、それをうまくコンピテンシーに取り込めないか?と試行(思考)錯誤しています。
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