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(5) 昭和52年の改訂

(5) 昭和52年の改訂

 昭和44年の改訂後,我が国の学校教育は急速な発展を遂げ,昭和48年度には高等学校への進学率が90パーセントを超えるに至り,このような状況にどのように対応するかということが課題となっていた。また,学校教育が知識の伝達に偏る傾向があるとの指摘もあり,真の意味における知育を充実し,児童生徒の知・徳・体の調和のとれた発達をどのように図っていくかということが課題になっていた。
 そこで,昭和48年11月に教育課程審議会に「小学校,中学校及び高等学校の教育課程の改善について」諮問を行い,昭和51年12月に答申を受けた。答申においては,教育課程の基準の改善は,自ら考え正しく判断できる児童生徒の育成ということを重視しながら,次のようなねらいの達成を目指して行う必要があるとした。

 ① 人間性豊かな児童生徒を育てること。

 ② ゆとりのあるしかも充実した学校生活が送れるようにすること。

 ③ 国民として必要とされる基礎的・基本的な内容を重視するとともに児童生徒の個性や能力に応じた教育が行われるようにすること。

 この答申を受けて,昭和52年7月23日に学校教育法施行規則の一部を改正するとともに,中学校学習指導要領を全面的に改訂し,昭和56年4月から実施した。
 この改訂においては,自ら考え正しく判断できる力をもつ児童生徒の育成を重視し,次のような方針により改善を行った。

 ① 道徳教育や体育を一層重視し,知・徳・体の調和のとれた人間性豊かな児童生徒の育成を図ることとしたこと。
 豊かな人間性を育てる上で必要な資質や徳性を生徒の発達の段階に応じて十分身に付けるようにするため,各教科等の目標の設定や指導内容の構成に当たって,これらの資質や徳性の涵養に特に配慮した。

 ② 各教科の基礎的・基本的事項を確実に身に付けられるように教育内容を精選し,創造的な能力の育成を図ることとしたこと。
 各教科の指導内容については,次の4つの観点に立って,各学年段階において確実に身に付けさせるべき基礎的・基本的な事項に精選した。

 ア 小・中・高等学校の指導内容の関連と学習の適時性を考慮して,各学年段階間の指導内容の再配分や精選を行った。

 イ 各学年にわたって取り扱うことになっていた指導内容は必要に応じて集約化を図った。

 ウ 各教科の指導内容の領域区分を整理統合した。

 エ 各教科の目標を中核的なものに絞り,それを達成するための指導事項を基礎的・基本的なものに精選した。

 ③ ゆとりのある充実した学校生活を実現するため,各教科の標準授業時数を削減し,地域や学校の実態に即して授業時数の運用に創意工夫を加えることができるようにしたこと。
 ゆとりのあるしかも充実した学校生活を実現するため,各教科の指導内容を精選するとともに,学校教育法施行規則の一部を改正し,第1,2学年では週当たり4単位時間,第3学年では3単位時間の標準授業時数の削減が行われた。このことによって,学校の教育活動にゆとりがもてるようにするとともに,地域や学校の実態に応じ創意を生かした教育活動が展開できるようにした。

 ④ 学習指導要領に定める各教科等の目標,内容を中核的事項にとどめ,教師の自発的な創意工夫を加えた学習指導が十分展開できるようにしたこと。
 各教科等の目標や指導内容について中核的な事項のみを示すにとどめ,また,内容の取扱いについて指導上の留意事項や指導方法に関する事項などを大幅に削除した。このような大綱化を図ることによって学校や教師の創意工夫の余地を拡大した。

2019年5月
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宮城谷昌光の言葉

  • 雲のうえに頂をもつ高山を登ろうとするのに、その山相のすさまじさに圧倒され、おじけづいていては何もはじまらない。最初の一歩を踏み出さねば、山頂は近づいてこない。
    「楽毅」第四巻より
  • みごとなものだ。斂(おさ)めるところは斂め、棄てるところは棄てている。楽氏が棄てたところに、われわれの生きる道がある。
    「楽毅」第四巻より
  • 去ってゆく千里の馬を追っても、とても追いつかぬぞ。千里の馬の尾をつかむには、その脚が停まったときしかない
    「楽毅」第四巻より
  • ・・・つくづく人のふしぎさを感じた。道を歩く者は、足もとの石をたしかめようとしないということである。千里のかなたを照らす宝石がころがっていても、気がつかない。それほどの名宝は深山幽谷に踏みこまなければ得られないとおもいこんでいる。
    「楽毅」第三巻より
  • この城をもっとたやすく落とすべきであった。たやすく得たものは、たやすく手放せる。
    「楽毅」第二巻より
  • なにかを信じつづけることはむずかしい。それより、信じつづけたことをやめるほうが、さらにむずかしい。
    「楽毅」第二巻より
  • からだで、皮膚で、感じるところに自身をおくことをせず、頭で判断したことに自身を縛りつけておくのは、賢明ではなく、むしろ怠慢なのではないか
    「楽毅」第二巻より
  • こうする、ああする、といちいち目的と行動とを配下におしえつづけてゆけば、配下はただ命令を待つだけで、思考をしなくなる。この四人はいつなんどき多数の兵を指揮することになるかもしれず、そのときにそなえて自立した思考力をもつ必要がある。
    「楽毅」第二巻より
  • 人は自分の存在を最小にすることによって最大を得ることができる
    「楽毅」第三巻より
  • 勇と智とをあわせもっている者は、攻めるときよりも退くときに、なにかをなすときより、なにもなさないときに、その良質をあらわす
    「楽毅」第二巻より