「総合的な学習の時間」の指導ができるように教育できるのはだれか
教員を養成しているのは「大学」であるはず。
小中学校での「総合的な学習の時間」,高校での「総合的な探究の時間」で,どのようなことをすればよいのかがわかるような教育が受けられるのが「大学」だと思っていたのだが,そうではないようだ。
「大学」に入ってから「学び方」の教育を受けるところが多いようだが,「学び方」がわかっているかどうかを入試科目に入れたらどうだろうか。何だか時間の無駄を強制されているような気もする。大学教員はみんな思っていることだろう。
教員免許を取得するのに必要な「ナントカ教育法」という単位があるが,これがどれくらい学校現場で生かされているか,だれがどのように検証できるのだろう。
「総合的な学習(探究)の時間の指導法」を指導できる能力とは,どのようなものなのか。
ごく一部の分野の専門性しか持っていない大学の教員に,「教科横断型の学習の目標と指導の一体化」の意味や意義がわかるだろうか?
取得しなければならない単位が増大することで,ますます教員ばなれに拍車がかかるのだろうか。
そもそも現場の「総合」の実態を放置したまま,限られた「充実した総合の学び」の実例をかじった程度の学生が現場に入ったところで,「ああ,こうやって楽すればいいのか」「自分の小中高でもこんな感じだったな」で終わってしまうのがオチだろう。
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